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琉球舞踊・組踊・古典音楽を見たり、聞いたり、のメモ

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組踊「大川敵討」 伝統芸能のテンポ

組踊「大川敵討」

3月月14日 国立劇場おきなわ公演記録鑑賞会。1974年国立劇場小劇場で収録。


糾の場から仇討ちの場までの抜粋で、79分モノクロ映像で上映された。
今も現役の先生方が多く出ていた。乙樽の久玄先生の凛々しい美しさにびっくりした。真喜志先生の演技力は、フィルムで見てもすごいと思う。 
 村原の比屋の宮城美能留先生は、天秤を担いだ物売り姿の時と、泊から城攻めの情報を得た後の武人の顔と落差がきちんとしていて、さすがだと思った。正雄先生の若いころの声も聞けて、今とは全く違う種類の魅力があった。


3月20日の沖縄タイムスに、大城学課長が、テンポの速さが見ていて心地よいと寄稿されている。それによると、組踊や舞踊も30年前に比べるとテンポが遅くなっているとことだ。
古典芸能のテンポが遅くなるのは共通しているようで、横浜能楽堂の中村雅之さんが能「卒塔婆小町」を、桃山時代のやり方に”復元”したことがある。現在の上演時間はおよそ100分だが、理論値は60分だと割り出した。通しで舞うのを見ると、テンポが速い分、ドラマが浮きあがって見えたと著書に記している。

歌舞伎でいうと、6代目の歌右衛門さんが、自分の役を強調するあまり、芝居を長くする傾向があったことは、しばしば指摘される。たとえば『鑑山』の尾上を演じた際の花道の引っ込みなどは、「演出家がいればもっと早く入れって言うでしょうね(笑)」と勘九郎さんが対談で語っているのを読んだことがある。もちろん、歌右衛門さんは芸の力で持ちこたえているとの留保つきで、その上で、みんながまねをしてどんどん芝居が長くなったと功罪を指摘している。

大城課長は、テンポは遅いほうが「思い入れ」がきちんとできるという、舞踊家や古典音楽家の言葉に異議を唱えている。今回の記録鑑賞会を見ると、テンポが早くても十分思い入れはできるし、感動も伝わることがわかる。能と歌舞伎の例も興味深い。



〈出演〉
  乙樽:親泊久玄
  谷茶の按司:真喜志康忠
  満納の子:島袋光晴
  下部:宮城能史
  泊:平田行正
  同 弟金松:金城清一
  村原のきょうちゃこ持ち:眞境名結子
  西川の子:島袋光尋
  西川の子使:宮城能史
  門番:宮城能史
  同 きゃうちゃこ持ち:宮城園美
  石川の比屋:武富良規
  村原の比屋:宮城美能留
  原国兄松千代:宮城能鳳
  大川の若按司:宮城早苗
  喜瀬の大屋子:渡慶次盛明
  瀬底下庫理:喜舎場盛勝
  金の麾持:喜舎場盛勝
〈地謡〉
  島袋正雄・城間太郎・照喜名朝一・金城武信
  棚原靖子・小波本直俊・島袋光史 

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