はりくやまく

琉球舞踊・組踊・古典音楽を見たり、聞いたり、のメモ

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歌たい舞うたい干支せとら2

歌たいえとせとら

 大人チームもそれぞれの個性にあった役柄で楽しませてくれました。前回と性別や役名の変わった役どころがいくつかあったのも興味深いです。猫と鼠が森の存続をかけての走り勝負を約束するところのやり取りは、普段の2人を見ているよう。蛙の口上というのか、一人語りというのかも沸きました。犬と猿の夫婦のかわいらしさ。羊は髪型を羊っぽく工夫していました。
 今年のコザ公演でお休みしていた兎と龍が「復活」したのもうれしかったです。
 特に龍は、頭にのしを逆立てた格好もそれらしいし、何よりも出てくると舞台に華がでる存在感がいい。猫の持ってきた手紙を読み上げるツラネ、「まてーい」と一声あげるとぼけた二枚目ぶりも素敵です。若いころから注目の存在でしたが、これからもたくさん出演してほしいです。
 
 音楽は選曲が抜群。走り勝負の場では、十二支の登場にあわせてメドレー演奏されます。古典から民謡、新民謡(?)、童歌、器楽曲、クラシック(運動会の「地獄のギャロップ」)と幅広い楽曲を自在にこなして圧巻です。「ひやみかち節」のなにげなさは、早弾き自慢の皆さんにこそ聞いてほしい。
 歌では、仲村逸夫さんの「小浜節」。滅ぼうとする森の行く末を嘆く動物たちの心情を表す歌詞に変わっています。悲しくやるせない歌ですが、島誉めの本歌の曲想と逸夫さんの澄んだ声で重くなりすぎず、かすかな希望を感じさせます。平良大さんの「なーくにー」も芝居心がしみじみ。効果音では、蛇の登場曲。神聖なイメージの「ふーひー」を妖しくアレンジしていました。能管で吹いているような不安定な音程が効果を高めていました。


 沖縄市民小劇場あしびなーから国立劇場おきなわに変わったことで、花道や回り舞台などの装置を自由に使えるようになったのもよかったです。
客席数でおよそ倍の劇場での上演で、これまでの魅力だった「一体感」をどう保つのか少し気になっていました。花道の使用で、入退場がいっそう華やかになって、退場も観客に飛び込んでくるかのような勢いが出ました。あしびなーでも客席通路を活用していましたが、やはり花道というのは偉大な発明だと思います。日本発の舞台措置といえば、回り舞台もそうです。走り勝負の場で、躍動感を増していました。

 やっぱり、歌舞うはいいです。ただ、勢いのある舞台だけに、よく言えば荒削りなところ、悪く言えば演技などを詰めきれない部分もありました。コザの公演から一ヶ月での舞台です。メンバーは力があるだけに、稽古不足でも土壇場でなんとかしてしまいます。そのよい面と悪い面の両方が現れたのかなと思います。でも、課題があるということは、次の展開があるということです。
 歌たい舞うたいという祝祭が、形は変わっても続いていくことを願っています。



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