はりくやまく

琉球舞踊・組踊・古典音楽を見たり、聞いたり、のメモ

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父子忠臣の巻

6月13日 国立劇場おきなわ

伝統組踊保存会による復活公演で組踊「父子忠臣の巻」が上演された。

話の筋は、若按司を押し立てて主君の敵を討つという類型に沿ったものだ。派手な立ち回りが見どころの一つで、組踊が台詞劇に傾斜していく過程が垣間見えた。
演出上も、舞台上手に石垣をしつらえたり、子供をおぶってみたり、立ち回りも実際に切られる場面を見せたりと具体的だ。(竹富に伝承されているものの写真を見ると、子供をおぶっての立ち回りなどはある。)音楽性・舞踊性の強い玉城朝薫五番的なものに比べると、リアルで泥臭いところもある演出だなと思った。その分、観客の感情移入も具体的で、拍手がたびたび起こった。

パンフにあった「伝統的な様式による本格的な上演は115年振りと言えましょう」という解説が目を引いた。「伝統」「本格」という言葉は何を意味しているのだろうか。村芝居における継承や(前述のように、村芝居演出を(再)導入しているのに、対立的な印象を受ける)やリアルに傾いた演出などとの兼ね合いが興味深かった。

「伝統組踊保存会」は重文保持者の団体であり、そこが今回の演出を「伝統的様式」と認めていることは重みがある。演技を含む「組踊の芝居化」を憂える声は、昔からあるけれども、保存会としては、それらも入れて「伝統」として許容するということなのだろうか。とすれば新作組踊「十六夜朝顔」の初演に際して、一部の先輩実演家(保持者)などから上がった「芝居のようだ」との否定的なコメントは、何を意図していたのだろうか。
いろいろ考えることの多い公演だった。



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