はりくやまく

琉球舞踊・組踊・古典音楽を見たり、聞いたり、のメモ

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沖縄県立芸術大学修演奏2

田口博章さんは「執心鐘入」における宮城能鳳型と金武良章型の比較研究でした。田口さんは両方とも宿の女を演じていました。「型」を見せることに重点があったせいか、演技演奏は粛粛と進行していきました。情感というより理論派の舞台と感じました。


大城貴幸さんは新作組踊「恋しニヌファ星」を語り組踊の形式で披露しました。他ジャンルとのコラボレーションに積極的な大城さんですが、主人公の名前を島尻の大城里之子としたのは、出身地を重ねたのかと想像し、古典音楽の根を大事にするというメッセージだったらいいなと勝手に思いました。

それはさておき、「恋しニヌファ星」のあらすじ。星がきれいな夜に出会った大城里之子と思戸が北極星のように変わらない愛を誓う。大城里之子は大和奉公へ旅の途中で亡くなり、帰りを心待ちにしていた思戸はショックを受ける。大城里之子は霊となって隣村のはーめーの元に現れ、思戸への思いを託し、思戸はニヌファ星のように見守っているとの言葉に励まされ、生きていくことを心に決めるのだった。という4場構成の物語です。

筋も分かりやすく、せりふも散文的で意味はとりやすかったです。若手一線級の先輩方の出演だったので、情感の面では演技に助けられたなという感じです。
音楽家の作品ということもあってか、仲風、述懐、子持とインパクトのある曲がずらりと並び、自作のテーマ曲や手事と組み合わせていました。

おもしろいなと思ったのは「七尺節」の使い方です。
里之子の帰りを待つ思戸が高鳴る胸で機を織っている場面で使われます。組踊での機織りの場面としては「孝女布晒」が頭をよぎります。「孝女」は継母にいじめられ、つらい気持ちで働いていますが、「恋し」では恋人を思う琉球舞踊「かせかけ」のイメージが重なる幸せなシーンでした。それに続く、里之子の死を首里の御使いが告げる時には揚七尺節という連続パンチで盛り上げにかかっていました。

里之子の亡霊の登場のさせ方など、振り付けが楽しみなところも結構あるので、近いうちに舞台にかかるといいなと思います。
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