はりくやまく

琉球舞踊・組踊・古典音楽を見たり、聞いたり、のメモ

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伝統組踊保存会特別公演 具志川大軍

6月14日国立劇場おきなわ。「具志川大軍」と「雪払」の復活上演。


「具志川大軍」 
構成演出・振付 島袋光晴・比嘉良雄 地謡指導・照喜名朝一
あらすじ・配役などは「私設組踊劇場」を参考に。

 兼島本組踊集には「手水の縁」などとともに、「中昔シの人ノ作ナリ」と紹介されている。芝居や地方を含めて上演が少ない作品で、金武良章の研究所が1991年に復活させた。(今回は、それ以来の上演とパンフにはあるが、矢野本では1993年に再演)

 組踊としては長い作品で、今回も20人の出演者が顔をそろえた。
 摩文仁之按司が具志川之按司を浜遊びに誘いだして謀殺することから物語ははじまる。具志川役の瀬底正憲は、堂々としていている。赤嶺正一の摩文仁が如何にも悪人で、金襴の派手さも品の悪さに見えるのと対照的だ。手事がもっときちんと始まれば、一層盛り上がったと思うが、2人の按司の好演で始まった。
具志川は踊子の酌を受け、踊りを楽しんでいるところで襲われる。あまおへ役が有名な瀬底だが、それとは違って好色さも乱れたところも出さず、かといって踊りを愛でる感じは出る演技だった。金武演出では、「醜童節」で座が盛り上がったところで、面で顔をかくした男たちが、紅型打掛をかぶって乱入して踊るという。今回は、踊子が面を着けずに踊って、そこに男たちが変装せずに具志川に襲いかかった。金武創作の間の者も登場しなかった。

具志川の妻子が逃げ落ちる道行。をなじゃらの海勢頭あけるはやっぱり宮城能鳳に似ているとか、金松の衣装は帯との合わせ方がいいとか、余計なことも考えた。

妻子をかくまったのは山城大主(神谷武史)。隠居をしている設定だが、神谷が演じると若々しく凛々しくて、ただの隠居でなく訳あり(無実で謹慎?)かと想像が膨らむ。
手配りの場面で、次々と指示を出す見せ場も格好いい。若按司金松(金城真次)も凛々しくなって再登場した。

具志川の頭役の娘、乙樽と玉松も敵打を志し、母親の助言に従って、男装して出発する。若衆姿で口説を踊り、なぎなたを持って討ち入りに参加する。男装(しかも中性的な若衆)の女を男が演じるというのは、苦労しただろうと想像する。

 大詰めは立ち回りもあったが、最後まで憎々しい摩文仁之按司が、あらかじめ書状を送って攻め込んだ具志川側の正当性を際立たせた。



参考 『組踊への招待』 矢野輝雄
「組踊の作者は正しく伝えられたか」池宮正治
公演パンフレット

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