はりくやまく

琉球舞踊・組踊・古典音楽を見たり、聞いたり、のメモ

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伝統組踊保存会特別公演 雪払


「雪払」 構成演出・島袋光尋、金城清一
     地謡指導・松田健八

ふたつ目の演目は「雪払」。「今帰仁御殿本」を元にした復活。昨年、真境名由康版の「雪払」が上演され、「伊祖之子」の復活もあったので、比較という意味でも好い企画だったのではないか。
継子いじめの物語は共通しているが、雪の中に追い出された思鶴を助けるのが、父親の伊祖之子ではなく、巡見官の富盛大主であるところが違う。また、真境名版に出てくる実母の霊も、今回は出ない。実母は家出し、実父は他界したという設定も違う。

思鶴の佐辺良和(久しぶりの女形)が、色褪せた糸を半分だけ掛けた枠を持った登場。継母に理不尽にいじめられてもじっと耐え、白地紅型を着てきれいな分哀れさが増していた。さらに庭の松竹梅の雪を払えと言われ、ついには着物をはがされ、家を追い出される。紙の雪がハラハラと舞う。先行の能「竹雪」でも雪を降らせるという。喜舎場盛勝の太鼓がわずかばかり「雪おろし」のように打つのも寒々しさが募る。そのなかを彷徨い、遂に倒れ込む思鶴。昨年の「孝女布晒」の同様の場面は、粗末な衣装を強調していた感じだったが、今回は、通常の赤の胴衣、白のカカンで雪との対比がイメージできた。いろいろなアプローチがあるのは楽しい。看病されて再登場の時は青い紅型。

富盛大主に助けられた思鶴は弟の亀千代(呉屋智)とともに、言い逃れをしようとする継母をかばう。ここは2人の健気さが出た。ひどい母親を「恩があるから」と必死にかばう。組踊の儒教精神なのだなと思った。

富盛大主に事情を説明する間の者の親川良信が手なれたいい味を出していた。
他の出演者も御愛嬌のところもあったけれど、まとめてきていた。
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