はりくやまく

琉球舞踊・組踊・古典音楽を見たり、聞いたり、のメモ

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歌舞劇「首里城物語」

首里城物語


歌舞劇「首里城物語」がついに舞台にかかった。東日本大震災で中止が決まってから約四か月を経てだ。何としても上演をという出演者、スタッフの強いや観客の要望に劇場側が応えて、今回の公演につながったという。三者の思いが集い、成功裏に幕を閉じた。

首里城の火事や唐旅の船の難破など様々な困難を乗り越えて、朝薫が組踊を生み出すまでの物語である。復帰20周年に上演された時には、沖縄の歴史と重ねて見た観客も多かったであろう。そして今年の嘉数版では、震災からの復興へのエールとしての位置づけもあった。カーテンコールのあいさつで大湾三瑠さんが、被災地への思いと、当たり前のように思っていた舞台がなくなることの辛さ、舞台人としてできることは何かと考えたことを話していた。演出・出演側の発案と聞いている終演後の募金活動もあった。

それらに接して、立教新座高校の渡辺憲司校長のメッセージを思い出した。
震災の影響で卒業式が中止になった高校三年生にあてたものだ。

いかなる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。いかに悲しみの涙の淵に沈もうとも、それを直視することの他に我々にすべはない。海を見つめ。大海に出よ。嵐にたけり狂っていても海に出よ。真っ正直に生きよ。くそまじめな男になれ。一途な男になれ。貧しさを恐れるな。男たちよ。船出の時が来たのだ。思い出に沈殿するな。未来に向かえ。

立教新座はキリスト教系の男子高なので「男たちよ」だけれど、人間一般に当てはまるメッセージだろう。
今回の首里城物語は観客も多く、舞台のクオリティーも評判が高い。まじめに一心に舞台に取り組み、困難や軋轢を乗り越えて上演を実現させた関係者の皆様の姿勢に背筋が伸びる気持ちがした。
「首里城物語」の復活の陰で、出演者などが重なる劇団「うない」の公演が延期になった。ただでさえ経済的に厳しい沖縄芝居でありながら、重い決断をした「うない」の心意気はさすが。ここにも真っ直ぐな人間がいた。





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