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琉球舞踊・組踊・古典音楽を見たり、聞いたり、のメモ

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美ら島清ら心@キジムナ―フェスタ

美ら島清ら心


美ら島清ら心

キジムナ―フェスタの琉舞公演は、フランスの演出家・ジャン―パスカル・ヴィオー氏と玉城節子先生が共同演出した「美ら島清ら心」だった。照明効果の美しさが琉球舞踊を引き立てていた。

ヴィオー氏は、フランス・ブルゴーニュ地方のヨーンアンセーヌ劇場を拠点に、子どもと青少年のための演劇を持って世界を回っている演出家である。キジムナ―フェスタでは2009年に「NOKTO~夜明け」を手掛けた。こちらも照明が印象的な作品だ。


Nokto 投稿者 lyonneenscene

「美ら島清ら心」も、薄明りの中で蝋燭をイメージさせるような照明や、踊り手の影を背景に映し出す照明など、普段の琉舞公演で見るフラットな明かりとは、また違った新鮮さだった。

開演前から、太鼓の低いドン、ドン、ドン、とい音が客席に流れてくる。
人体の鼓動を思わせる音で、舞台は母胎をもイメージしていると聞いた。

武智鉄二が、日本と西洋のリズム感の違いを、外国の芸術は心臓の動悸がもとで、トントンと常間に運ぶが、日本のは息を吸うのと吐くの間の線だと指摘していた。
そこからすると、ヴィオー氏は西洋的な演出でもあろうが、沖縄の島の鼓動のようにも感じられる。

舞台にかすかな明かりが入ると、3人の若衆が衣装を整える姿が見え、「早口説」に乗せた「春の踊り」でめでたく幕開け。

続いて、花びらを撒きながら登場した踊り手による「本貫花」。花を撒き、神秘性を高めるのは佐藤太圭子先生の創作「斎花」が思い起こされる演出だった。
そして、陰影が力強さを強調した「上り口説」。「四つ竹」の後、地謡により舞台に木屑がまかれた。枯山水のような同心円を描いた木屑の上で、「浜千鳥」「武の舞」「マミドーマ」が躍動的に踊られた。

終盤は、地謡によってスミキりの導線に沿って敷かれたござの周囲に蝋燭上のランプを巡らせ、節子先生が「諸屯」を舞う。にぎやかなカチャーシーと「うるま島」の総舞踊で賑やかに幕を下ろした。

踊りの並べ方や地謡を後見のように起用するのは、外部の視点だと思った。花篭や万歳獅子を三線の先生が片づけるなどということはまずない。翔節会に人がいないわけがないので、明らかに演出効果を狙っている。地謡は所作の稽古を重ねたようで、それなりに美しい動きではあったが、木屑が気管に入ったらどうしようかとハラハラしてしまった。
フィナーレの「うるま島」で、「パラダイスうるま島」に乗せて日舞の日傘を持って踊られたのも、好みから言うと、興ざめではあった。「諸屯」で終わってほしかった。

とはいえ、カーテンコールでは節子先生の少女のような笑顔はさすがに魅力的だった。


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