はりくやまく

琉球舞踊・組踊・古典音楽を見たり、聞いたり、のメモ

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

察知する能力


芸能公演が終わると、あの人は上手とか、あれはセンスがない、などという感想や批評を耳にします。先日も某公演の二才踊りが話題になりました。コンクール的に言えば、最高賞と優秀賞のコンビです。一人は高評価で、もう一人は「とても残念」ということで話は落ち着いたのですが、上手下手、センスのあるなし、はどこで分かれる気になっています。

ミュージシャンの西寺郷太さんがラジオで「歌がうまいということは何かを察知する能力にたけているということ」と話していました。「何か」がたとえば「火事」だとすると、火のある方に確実に放水できることらしい。歌い手の能力(声が大きいとかピッチが正確)を消防車のスペックとすれば、どんなにたくさんの水が出せても燃えているところに掛けなければ火は消えない、人の心は動かない、といった内容でした。

いけばなでも似たような話を読んだことがあります。小原流とう流派があります。水盤に剣山を使っていける方法を始めた流派だそうです。初心者が最初にぶつかる壁とは何かと問われた家元が「花の顔と言われたときにそれを理解できるかどうか」だと答えていました。角度によって花の表情が変わることを理解できない人がいると語っていました。

二才踊りの二人の踊り手の差は、もしかしたら「察知する能力」にあるのかもしれないと思いました。(どちらも、しっかりした芸歴の方なので、古典の二才踊りが稽古不足ということはないだろうという前提に立てばですが)。受け継がれてきた踊りの何を汲み取るのか、そしてどう表現するのか。厳しい道を選ばれたのだなと思いました。



:::::::::::::::::

西寺さんのお話は、昨年亡くなったエイミー・ワインハウスを追悼するものでした。私生活ではゴシップ続きで、若くして残念な旅立ちをしてしまったエイミーですが、歌声は素晴らしい。ファンの一人として安らかに休んでほしいと思います。

トニー・ベネットとのデュエット、最高です。




未発表音源を集めた「遺作」である「Lioness:Hidden Treasures」が発売されました。


スポンサーサイト

Comment

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2012.01/17 12:45分 
  • [Edit]

Re: 察知する力に同感 

> 主観軸と客観軸という野口整体の身体観で考えていました。
> やってるつもりの主観軸と実体として感得される客観軸をすり合わせることが稽古にほかならないのでしょう。また、舞踊は、静止した実態ではなく、動きの連続性のなかに出現するものなので、主観の動きの流れを厳密に客観の世界で感じ取ることが重要です。その感じ取る力こそ、察知する力なんだと思います。動きの密度を細かに構成していくためには、主客一体となる感覚が必要ですね。察知する能力は、主客を合一するための前提ともいえます。

がまく小よ~♪ さん

主観軸と客観軸のすり合わせ、難しいですよね。
何をどうすべきなのか、自分は何をすべきなのか理解して稽古するのと、漫然と稽古するのでは、まったく変わってきます。

稽古だけでなく、どの分野にも言えることで、ウチアタイしております。



  • posted by 亀千代 
  • URL 
  • 2012.01/17 19:43分 
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

亀千代

Author:亀千代
「歌たい舞うたい」と「子の会」のファンがつらつら書いてます。

文中敬称略の部分がありますが、ご了承ください。
エントリの間違いはぜひご指摘ください。

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

最新記事

最新トラックバック

FC2カウンター

FC2ブックマーク

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。