はりくやまく

琉球舞踊・組踊・古典音楽を見たり、聞いたり、のメモ

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「銘苅子」

組踊公演「銘苅子」
8月29日 国立劇場おきなわ

人間国宝の宮城能鳳出演、城間太郎の地謡指導による組踊「銘苅子」。
組踊の創始者玉城朝薫の五番の一つ。

とビッグネームが並んだ公演なのですが、おめなり、おめけりを見に行ってきました。
おめなりの山城崚称さんとおめけりの比嘉克之さんは、昨年の山城亜矢乃独演会「あやぐくる」で上演された「女物狂」で初めて見て以来です。約1年ぶりですが、子役らしくはっきりと大きな声で好感がもてました。
天に昇っていく母親を引き留めようとする場面は、東江節(アーキーは宮城康明さん)がたたみ込まれることもあって、ぐっときました。山城暁さんの二揚東江節に続いて、おめなりがおめけりを連れて、父親のところに戻ります。
母に去られた子供たちは、嘆きながら母を探してさまよい歩きます。泣き暮らす弟を気丈に気遣いながらも、「生まれなければよかった」と気持ちが沈む10歳の女の子の心情を表現する地謡は省略せずにやってほしかったです。この2人なら、舞台を2周しても持ったと思います。緊張からか台詞がちょっとおかしくなりかけたところや、後半で少し疲れたのかなと思うところもありましたが、全体としては頑張っていたし、上手になっていました。比嘉さんは舞台度胸もあるし、山城さんは若衆役が似合いそうなので、これからが楽しみです。


天女は宮城能鳳先生でした。子供を寝かしつけて天に去る場面。すーっと飛んでいるように松に昇ってからは、地上にいるときに両脇にだきしめんばかりにしていた子供たちに視線を移すことなく、ずっと天を見ていたのが切なかったです。きっと子供を見てしまうと、飛ぶ力を失って天に帰れなくなるというこころなのでしょう。
登場の通水節と早竹田節の間の羽衣の処理は、後見が苦労したと思います。あれだけ裾を引いていると、手際良く丸めて枝にかけるのは大変でしょう。

ほかの出演者もまとまっていたと思います。首里の上使の大田守邦さんが、平民のところに使わされた役人にしては立派すぎる感もありました。羽衣伝説と王府との関係を考えれば、不自然ではない気もしますし、それだけ役者が大きいとも言えるのでしょうか。

第一部の舞踊は又吉真也さんの胡弓がとても印象的でした。三線と箏の若い方の中に踊り手と客席を何度も見て、視線が定まらない演奏姿勢の方がちらほらいました。自信がなさそうに見えると観客も不安になります。
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