はりくやまく

琉球舞踊・組踊・古典音楽を見たり、聞いたり、のメモ

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「執心鐘入」からのひろがり

「執心鐘入」からのひろがり
10月4日 国立劇場おきなわ

 

 沖縄の芸能団体が集まった沖芸連の5周年記念公演。代表的な組踊「執心鐘入」とそこから想を得たという3題の琉舞・日舞・バレエの創作舞踊を披露した。記念公演らしく意欲的な試みだったけれど、バレエの準備のためか所作台無しで踊られたのと、観客が思ったよりも少なかったのはちょっと残念だった。


組踊「執心鐘入」

 伝統組踊保存会のみなさんが、それぞれに定評のある役どころを務めた。個々にはいいところはあったけれど、地謡と立方があまり合わせていなのか、歌三線の細さ・弱さなど、調和に欠けるところがあった。

新垣悟の若松。宿の女との問答の場面で、女を拒絶するさまがリアルだった。
女の口説きを「知らぬ」と強い口調できっぱりと切って捨てる。さらに「地獄でむぬ」のあたりで女に投げかける視線が、冷たく汚いものでも見るようだったのが印象的。若松が心から女を嫌悪しているのがでていた。

宮城能鳳は宿の女のときは、さすがに情感豊かに演じたが、狂乱や鬼女になってからは、疲れが目に付いた(鐘入の鬼女をやった山城亜矢乃が元気だっただけに)。イベントが続いているので無理をしないでほしい。

小僧三は阿嘉修。当たり役として評判だが意外に最近は演じていなかったはず。今年になってから、韓国のアーカイブ収録、先日の首里城中秋の宴など演じる機会があったようだ。座主から、女を寺内に入れるなと言いつけられるところから、鬼女を調伏して戻るところまで、阿嘉しかできない笑いの演技や甲高い声は健在だった。


創作琉球舞踊「一道」 構成・作舞 島袋光晴  宿の女 漢那七子
 「執心鐘入」の世界を宿の女の一人舞で表現。手燭を持って登場するところから、鬼女に変じていくまでを凝縮していく。干瀬節、散山節などの地謡は比嘉康春、赤嶺和子ら。黄色地の紅型衣装や髪を乱して、歌舞伎のミエのような所作を繰り返していた。面は無し。

創作日本舞踊「清姫の上演」 作舞 若柳美之介
 「執心鐘入」というより「娘道成寺」のバリエーションという感じだった。「鐘に恨みは」や「恋の手習い」など長唄のいいところを抜粋して、一人舞に仕上げた。所化や桜の釣り枝もなくて、鳥の子の屏風を巡らせたシンプルな舞台。鐘に乗って打ち杖を振り上げて幕。後半、ピカピカする布の打掛をかぶって出て、比嘉聡の大太鼓で踊るあたりで、琉球芸能との組み合わせになった。

参考http://www.cpra.jp/web/report/vol114/index.html
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