はりくやまく

琉球舞踊・組踊・古典音楽を見たり、聞いたり、のメモ

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束辺名夜討

束辺名夜討
17日 国立劇場おきなわ

尚温王の御冠船(1800年)で初演された、敵討ち物の長編組踊。上演機会はまれなものだが、明治40年代には、沖縄座や球陽座などでの記録がある。戦後途絶えていたものを1980年後半から金武研究所の「組踊の夕べ」で何度か舞台化され、2004年、2006年は伝統組踊保存会が上演している。今回は、組踊保存会版台本の整理にあたった瀬底正憲が指導した。

若按司を立てて敵討ちを果たすという筋は、一定類型化していて、段取りを追うような台詞も多く、台本を読んだ段階では、取り立てて面白いとは思わなかった。しかも、今回は詞章を割愛しないこともあり、「完全版」が楽しみな半面、延びの心配があった。しかし、実際の舞台はおもしろかった。役者が動き、声を出し、音曲が流れると、場面が立ちあがってくる。物語よりも、出演者の魅力で見せる作品だと感じた。

若手から渋いところまで、役者はそれぞれに役割を果たした。何といっても川満香多である。若按司の守役・高良の比屋を堂々と演じ切った。主役級を神谷武史から引き継いだ形で、少々荷が重いのではないかという声があったのも事実。勢いある長台詞、若按司への愛情、手配りの威厳、敵と対峙した時の迫力と、見どころがいっぱいだった。芸達者な先輩たちに囲まれていることもあってか、比較すると弱さも目につくところがあった(芸大や自流の後輩たちとまざると、力があるのはわかるのだが)けれど、頼もしい成長ぶりだ。先月の「十六夜朝顔」で赤崎をやった時もなかなかだった。来年はブレイクするかもしれない。

音楽は、組踊保存会版は、底本にした沖縄県資料=小禄御殿本と大きく変えられている。指定の無いアーキーや早口説を入れたり、踊りの場面の曲を入れ替えたりしていた。花城英樹・新垣俊道の魅力もあって楽しく聞いた。金武研究所公演に行った人からの感想を聞いてみたい。

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