はりくやまく

琉球舞踊・組踊・古典音楽を見たり、聞いたり、のメモ

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束辺名夜討 続き

高良の比屋以外の役も面白く、印象的な場面が多くあった。若按司の行方を詮議される知名の比屋は赤嶺正一。縛りあげられて厳しく問い詰められるが、決して口を割らない忠臣を演じていた。束辺名の按司をグッと睨みあげる場面は、師匠譲りの国吉の比屋を思わせる迫力があった。

知名の比屋の息子亀千代を演じた宮城茂雄は、いつもながら声がいい。第一場の若按司の逃げ場を算段する大人に交じっている場面では、最後に別れを嘆く台詞をいう。それまでは、主従の礼からだろう若按司を直接見ないで伏し目がちで座っている。若按司が体の向きを変えると、切なそうに視線を送る。悲しみの中にも理性を保っている理知的な少年像を印象付けることで、親が敵の手に落ちた後に自ら策略を持ち出し、その実行役となることに違和感を持たせなかった。

佐辺良和も口跡よく、おさなく、守ってあげたくなる若按司を演じていた。若按司を慰めるための月見で箏を弾く乙鶴役の新垣悟は、幕の裏で奏でる宮里秀明と手がぴたりとあって、自分で弾いているよう。親川良信(玉井)、前當正雄・具志堅朝堅(夜廻り)も楽しかった。

音楽も場面、場面にあったものを詳しく検討して当てているという。一番印象的だったのは、「安波節」。勝利を確信した束辺名の按司が、酒宴の座興にはやり歌を歌えと命じて、酔態で踊る場面で流れる。こんなに生き生きと浮立つような安波節ができるのは格好いい。


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Comment

No title 

こんにちは。初めてコメントさせていただきます。
毎回舞台の話、とても興味深く読ませていただいています。
さて、今回の束辺名夜討ですが、
新垣悟さんが劇中箏を演奏する場面ですが、
実際彼が演奏されていましたよ。

これからもブログ楽しみに読ませていただきます。
またおじゃまさせていただくかと思いますがよろしくお願いします。
  • posted by タマ 
  • URL 
  • 2009.11/01 18:11分 
  • [Edit]

Re: No title 

コメントありがとうございます。

新垣悟さんが弾いていたんですか。悟さん、さすがですね。
地謡の先生に、この場面の演奏はどなたが・・・と伺ったら、宮里先生だとお答えいただいたので、てっきりそうだと思っていました。
お知らせくださってありがとうございます。
悟さんと道彦さんの踊りの場面も良かったですよね。





> こんにちは。初めてコメントさせていただきます。
> 毎回舞台の話、とても興味深く読ませていただいています。
> さて、今回の束辺名夜討ですが、
> 新垣悟さんが劇中箏を演奏する場面ですが、
> 実際彼が演奏されていましたよ。
>
> これからもブログ楽しみに読ませていただきます。
> またおじゃまさせていただくかと思いますがよろしくお願いします。
  • posted by 亀千代 
  • URL 
  • 2009.11/02 01:11分 
  • [Edit]

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