はりくやまく

琉球舞踊・組踊・古典音楽を見たり、聞いたり、のメモ

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佐辺良和「聞得大君~御新下り」

松村統絃会100 周年記念公演
12月13日 南城市 シュガーホール


「一定(いちだみし)」という歌風を伝え、野村流の中でも独特の位置を占める「松村統絃会」が100周年を迎え、記念公演「寿の御座 
百々の御祝」が盛大に催されました。関係者の皆様、おめでとうございました。

3人の先師(松村真信、宮城嗣長、宮城嗣周)の肖像をバックに「赤田風」を演奏した宮城嗣幸、秀子先生をはじめとする、独唱・斉唱が披露されました。

琉球の歴史に題材をとった創作歌舞劇もよかったです。
聞得大君が位につく儀式を描いた「聞得大君~御新下り」(原作・宮城竹茂、作曲・宮城嗣幸)は佐辺良和さんの振付でした。

地頭代夫婦のもとへの御持奉行からの伝達
地頭代が魚獲りの若者に道普請の命令
庶民の道普請
御新下りの日の首里の童
聞得大君のスネー

の場面に大きく分けられます。

佐辺さんは投網で小魚を獲る二才を演じました。網打ちの踊りといえば、「仲村渠節」に振りつけられたものを思い出します。江戸時代に芝の薩摩屋敷で踊られた記録があり、知念績高はこの踊りを見て「仲村渠節」を悟ったという古い踊りです。先年、児玉洋子先生の舞台で見たときには、腰を落とした水底を探るような足つきと、獲物を狙う鋭い眼差しが印象的でした。

佐辺さんの振付は、すくっと立ちます。穏やかな薫風に身を任せて、慎重に歩を進める様子は、児玉先生が鵜だとすれば、セイタカシギのよう。小魚を逃がさないように(?)浜を歩く様子を、バレエを思わせる高く上げた足つきで表現していました。海人に実際に習ったという投網は、美しく広がりました。鉛の錘もふわっと舞台に当たり、不快な音がなかった。下手に向かって2回目に投げたときは、怖いくらいに厳しい顔つきで、もう少し柔らかくても良かったと思いました。

首里の童は同門の双子の男の子が踊りました。稽古は若衆姿でしたが、本番の庶民姿もかわいかったです。

「聞得大君~御新下り」の直後に、島袋君子先生の創作歌舞劇「首里天加那志奉公~杣取編」が続きました。首里城の柱を山原から切り出す様子を描いたものですが、登場人物や場面に似通ったところがあるので、プログラムの組み方に工夫がほしかったです。
国頭サバクイに通じる杣取の群舞は、親指を立てて後の人を指すようなコミカルな振りもありました。

群舞の処理では島袋君子先生に一日の長がありましたが、舞踊劇の振付は初めてという佐辺さんもさすがでした。

参考 吉沢直美の「続・沖縄チャンネル」
   RYUQ
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